★ 食品を購入する時に消費者が重視する点については、国により違いがあります。下図は白書の分析です。
フランスの調査機関(IPSOS OPINION)のアンケート調査によれば、「価格」を重視する割合は、いずれの国においても50%と高く、価格に対する消費者の関心の程度は各国共通であると考えられます。他方、「品質」を重視する割合は、各国が20〜30%程度であるのに対して、我が国は64%と高くなっており、特徴的な結果となっています。
★ 下図は1996年総理府が実施した「食料・農業・農村の役割に関する世論調査」です。
将来の我が国の食料事情への不安は70.5%、次第にその数字の増加がみられます。
★ 同じ調査ですが下図でわかるように、
割高感はあっても国内産への消費志向がみられます。
★ 下図では、安全な食料への期待が一番であることが伺えます。
★ 最後に下図は、国内産の現状について割高ではあるが、
品質がよいとの評価を確認できます。
以上を整理すれば、消費者の意識は
@安全な食料の安定供給
A国内産食料への感覚は、割高であるが高品質
B将来の食料供給について不安はあるが、輸入に頼るべきでない
と整理できるのではないでしょうか。
消費者は安全な国内産、国内での安定要求を望んでいるのに、なぜ実際の購入になると輸入品に手がでるのでしょう。国産・輸入品の表示がきちんとされていないのでは?と思いたくなります。