波のグラフと媒質の振動(6)

 ホームページへ  
答え合わせ

(教科書p144 類題1)
図は、軸の正の向きに速さ 4.0m/sで進む正弦波の、時刻=0における波形である。



(1) この波の振幅、波長、振動数はそれぞれいくらか。

グラフより、
・振幅
0.50 m
・波長
1.60 m
・振動数は、波の基本式より、
  4.0=×1.6
  
2.5 Hz


(2) 時刻 t=0.50秒における波形を描け。

波の速さが、4.0m/sなので、0.50秒で 2.0m進む
よって、問題の図の正弦波を、右に 2.0m進めればよい。
・問題の図の原点(=0の点)の山を、=2.0mのところまで進めればよい。






(教科書p144 問5)
図は、原点(=0m)でおこった単振動のようすであり、は変位、は時間を表す。この振動によって、軸の正の向きに速さ 2.0m/sで波が伝わる。この波の振幅、周期、波長はそれぞれいくらか。



<注意>問題の図は、「波」ではありません。原点の「媒質の振動のグラフ」です

グラフより
・振幅
0.10 m
・周期
0.40 s
・まず、振動数は、=(1/)より
  =(1/0.40)= 2.5 Hz
 よって、波長は、波の基本式より
  2.0=2.5×
  
0.80 m




(教科書p145 練習1)
下図は、軸の正の向きに速さ 2.0m/sで進む正弦波の、時刻=0sにおける波形を示している。次の(1),(2)で示された位置の、媒質の変位〔m〕と〔s〕との関係を表すグラフをそれぞれ描け。


<ポイント>媒質の振動のグラフを描くので、振動の周期を求めておきます

・問題の図より、波の波長= 4.0 m

・波の基本式より
  2.0=×4.0
  = 0.50 Hz
 よって、媒質の振動の周期=(1/)=
2.0 s


(1) =0m



=0mの点は、初めの波形を見ると、媒質の変位が最大値(0.20m)から始まっていることがわかります。
よって、振動のようすは、最大値から始まって単振動をするようなグラフとなります。
グラフには振動の周期(2.0s)を記入します。




(2) =1.0m

=1.0mの点は、初めの波形を見ると、媒質の変位が0から始まっていることがわかります。
ところが、が0から始まってその後単振動をするといっても、次の図のように、0から上に向かって振動が始まる場合と、0から下に向かって振動が始まる場合の2通りがあります。



これを見極めるには、次の図のように「波を少し進めてみる」方法を使います。



すると、=1.0mの点は、=0mから始まって、上に向かって単振動を始めることがわかります。

よって、この点のグラフは、下の図のようになります。
グラフには振動の周期(2.0m)を記入します。





今回はこれでおしまい。

 これはマイマイ。



 マイマイってカタツムリだったっけ?

  
 → 初めに戻る 
   
 ホームページへ