波のグラフと媒質の振動(4)

 ホームページへ  
媒質の振動のグラフ(- グラフ)(教科書p143)

ここで、媒質の各点の振動の様子を考えます。


下のアニメーションは、波のような図が上下に2つあります。



上のアニメーションの上の図は、右に向かって進む
「波」を表します。左端が波源です。

上のアニメーションの下の図は、一見、波の図のように見えますが、波ではありません。左端の
波源の「振動のようす」です横軸をよく見ると、「時間」となっています
この図は、単に「波源の媒質が時間とともにどう振動しているか」をあらわしていて、
「波」ではありません

この、ある媒質の点の「振動の様子」を表すグラフを、ここでは「-グラフ」といいます。

<重要>
下の図はアニメーションの静止図です。図のように、「波」の図では波長を読み取ることができ、「振動の様子」を表す図では、振動の周期を読み取ることができます。




横軸に注目

アニメーションではなく、次のような場合に、混乱しないよう注意が必要です。

次の図は、「時刻0のときの右向きに進む波のようす」と「ある点の媒質の振動のようす」を表す。 






横軸に注目して
、上の例の場合では、図1が「波のようす」、図2が「媒質の振動の様子」を表す図であることを見極めなくてはいけません。


<例題>
上の図2が表している媒質は、図1の波の媒質A〜Eのどの点を表すでしょう。

図2が表す媒質の振動は、まず、時刻0で振動の中心にあることから、A,C,E点のどれかです。




図2から、この媒質はこれから上に向かって変位します。図1の波を少し進めてみると、図2が表す媒質はC点であることがわかります。




冷静に、よく考えましょう。

  
 → 練習問題 へ 
   
 ホームページへ