空気抵抗を受けて落下する場合の運動方程式
質量 〔kg〕の物体が初速度 0 m/sで落下しはじめ、空気抵抗を受けながら落下する場合を考えます。
鉛直下向きを正の向きとして、物体の加速度を 〔m/s2〕、空気抵抗の大きさを 〔N〕とします。
重力加速度の大きさを 〔m/s2〕とします。

落ちはじめ
初速度 0 なので、落ちはじめは空気抵抗はありません。
よって、加速度 で加速し始めます。
途中
空気抵抗 が生じますので、加速度は小さくなります。
上の図のような状況で運動方程式をかくと、
 = − ……教科書p85(56)式
となります。
このときの加速度は、

となるので、空気抵抗がある分、加速度は小さくなります。
終端速度
空気抵抗の大きさは、物体が落下する速さとともに大きくなり、やがて重力とつりあうことになります。
すると、物体の加速度は0となり、それ以上加速せず、一定の速さで落下することになります。
このときの速度を、終端速度といいます。終端速度は、よく と表します。
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