![]() 下の図で、机の上に置かれたみかんが受ける力は、重力と机から受ける力です。 みかんは静止しているので、二つの力は同じ大きさとなります。 このような、面から受ける力を、「抗力」といいます。 この例のように、面と垂直な抗力を「垂直抗力」といいます。 ![]() |
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<物理語> ここで、よく出てくる物理語(物理用語)を説明します。物理語は、日本語と似ているので混乱しやすいですが、意味を正しく理解しておく必要があります。
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![]() 摩擦力も「面から受ける力」なので、抗力の一部です。 下の図は、あらい床の上に箱を置き、横に少し引いても摩擦力のため動かないようすを表したものです。 物体が静止しているときにはたらく摩擦力を「静止摩擦力」といいます。 静止摩擦力は箱が床から受ける力で、箱は動かないので、糸が引く力と逆向きで同じ大きさとなります。 ![]() |
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図を見るとわかりますが、箱が床から受ける力は、重力とつり合う力(図では「垂直抗力」)と、静止摩擦力の2つです。 この2つの力を合わせた、図の黒い力の矢印(ベクトル)が、この図における、箱が床から受ける「抗力」です。 ![]() 抗力のうち、面に垂直な成分を、「垂直抗力」といいます。 前の、みかんが机から受ける「抗力」は、そのまま「垂直抗力」で、「摩擦力」は 0 です。 |
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<動摩擦力> 少し大きな力で引くと、摩擦があっても箱は動き出します。動き出した後も、「ズズズズズッ」っと、摩擦力は働きます。 この、動いているときの摩擦力を「動摩擦力」といい、静止摩擦力と区別します。 摩擦力の詳しいことは、後に教科書p75〜で学びます。 ![]() |
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<再掲>![]() なお、面から受ける力を抗力といいますので、床や机でなくとも、「壁」から受ける力も抗力です。 ![]() |
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→ ばねの弾性力 へ | |
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