ベクトルの扱い方(2)

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  「ベクトル」(教科書p15)

・ 「速度」のように、大きさと向きで定まる量を「ベクトル」といいます
 「力」や、やがて学ぶ「加速度」なども、ベクトルです。

 記号では、のように、文字の上に矢印をつけて表します。

 ベクトルの大きさは、 や、 のように表します。 (この例の場合は「速さ」となります)

<参考>
・ 「速さ」や「質量」、「時間」、「温度」など、大きさだけで定まる量を「スカラー」といいます。「東向きに20kg」とか言わないでしょう。




 「位置と変位」(教科書p16)

・ 「変位」とよばれる量も、大きさと向きで定まる「ベクトル」です

 教科書p16 問7の図で例示します。


問7 図のような軸上において、物体が点ACと移動した。この間の物体の移動距離は何mか。また、変位は何mか。  




 「位置」は、 A点が =5m、 B点が =15m、 C点が =−5m です。

 点AC の
「移動距離」は、30m です。

 点AC の「変位」は、−10m です。


「移動距離」は、大きさだけで決まる「スカラー」です。
  「変位」は、大きさと向きで決まる「ベクトル」です。
  「変位」の「−(マイナス)」が、向きを表します。

  「変位」は、「位置の変化」という意味です。





 「ベクトルの図示」

 ベクトルは、その大きさに相当した長さの矢印を、その向きに合わせて図に示します。

 
ベクトルは、大きさと向きで定まりますので、位置は問いません。

 
下の図の2つのベクトルは、大きさと向きが等しいので、であり、等しいベクトルです。
 ベクトルは、都合のいいところに平行移動してもかまわないということです。


 
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