ベクトルの扱い方(1)

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 「物理基礎」 教科書p15〜16,p21  
 


 「速度」(教科書p15)

【問い】「速さ」と「速度」の違いは何ですか?

【答え】
 ・「速さ」…単位時間(1秒とか1時間とか)あたりの移動距離(教科書p12より)
 ・「速度」…「速さ」と運動の向きをあわせもつ量(教科書p15より)

「速度」の例
 下の図で、道路を東向きに速さ10m/sで走る自動車Aと、西向きに速さ10m/sで走る自動車Bとでは、「速さ」は等しいが運動の向きが異なります。
 →「速度」は異なることになります。





<注目> 問題を解くときは、問題文を確認し、「速さを求めよ。」ならば、答えは、「(  )m/s」となりますし、「速度を求めよ。」ならば、答えは、「(  )向きに(  )m/s」となります。



 
 「速度の表し方」

 速度の「向き」をどう表したらよいでしょう。

表し方(1):方位や上下などの「(  )向き」で表す
 上の図で、Aの速度は「東向きに10m/s」、Bの速度は「西向きに10m/s」。
 他にも、「鉛直上向きに20m/s」などの例があります。

表し方(2):正負の符号で表す
 上の図で、「東向きを正の向き」とすると、自動車Aの速度は「10m/s」、自動車Bの速度は「−10m/s」と表すことができます。


表し方(3):向きを指定した線分(有向線分:簡単にいえば、矢印)で表す
 速度を図示するときは、速さに相当した長さの矢印を、速度の向きに合わせてえがきます。

 
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