ポンポン船をつくろう

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 高校の課外活動で、10人ほどの生徒にポンポン船作りの工作教室をおこないました。最近は100円ショップでもポンポン船のキットが売っています(右写真)が、せっかくなのでパイプの折り曲げも含めて工作してもらいました。
 作り方は、Webページに多数載っているものを参考にしながら、より簡単に作ることができるようにしたつもりです。

 材料の一覧は下にありますが、入手先は以下のとおりです。価格はこのたびの購入時のものなので、参考程度に。
・インターネット通販で購入したもの
 ・アルミパイプ 「ノイズ」(受注・発送は泰豊トレーディング株式会社)
  外径2.1mm×内径1.5mm×長さ300mm
  5本組塩ビ管入り 525円
  (「アルミパイプ 塩ビ管」で検索してください)
・ホームセンターなどで入手したもの
 ・丸棒 直径15mm
 ・スポンジゴム 10mm厚
 ・アクリル板 0.5mm厚
 ・その他、ろうそく、スポイト、画鋲、つまようじ 等
100円ショップのポンポン船
100円ショップのポンポン船キット

 


 

はじめに
 
 ポンポン船は、蒸気エンジンやガソリンエンジンと同じ熱機関であり、熱エネルギーを利用しています。水を満たしたパイプ(ボイラー)をろうそくなどで熱することで動きます。そのしくみは次のような物です。
(1) パイプ内の水が熱せられ蒸気になります。蒸気になると水の体積は一気に1700倍になるので、パイプ内の水が水蒸気とともに水中に噴出します。
(2) パイプ内の水が噴出するとき、水の慣性により水が水中へ出すぎます。このため、パイプ内が負の圧力となって水の吸入が起きます。
(3) この過程がくり返され(自励振動)、船は前進します。

 ブリキのポンポン船を、ろうそくとアルミパイプを用いて再現してみましょう。水を振動させ、波立てながら進む姿は勇壮です。
自作したポンポン船
 ↑自作したポンポン船
ポンポン船の内部構造
↑ポンポン船の内部構造
ブリキのポンポン船
 ↑ブリキのポンポン船




1 部品の確認
 
  (1) アルミパイプ(使用部品1本,予備1本)
  (2) 丸棒
  (3) ろうそく
  (4) つまようじ
  (5) スポイト
  (6) スポンジゴム
  (7) アクリル板
  (8) 画鋲    
  (9) 両面テープ    
  その他、セロハンテープを使います
部品図




2 エンジンの作製
 
 アルミパイプのほぼ中央部を丸棒に当て、中空部をつぶさないように注意しながら、始めは丸棒の位置を少しずつ動かしながら、少しずつ丸めていきます。
 アルミパイプが2回転半、まわるように丸めます。アルミパイプの両端がほぼそろうように、丸める方を調整しながら巻きます。
丸め終わったら、丸棒を抜きます。
図 図 図

 丸めたところから1cmほど離れたところに丸棒を当て、まっすぐなパイプを1本ずつ約45度曲げます。パイプをつぶさないように、丸棒の位置を少しずつ動かして曲げます。
図 図 図

 


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