万華鏡をつくろう

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 小学生を対象に万華鏡作りの工作教室をおこないました。人数は百余名で、予算も限りがあった(1人500円程度)ので、材料はその範囲内でそろえました。
 作り方は、Webページに多数載っているものを参考にしながら、よりわかりやすく、簡単に作ることができるようにしたつもりです。

 材料の一覧は下にありますが、入手先は以下のとおりです。価格はこのたびの購入時のものなので、参考程度に。
・インターネット通販で購入したもの(必要なら検索してください)
 ・プラスチックミラー 「株式会社プリンツ」 A4 1枚262円
  (あらかじめ必要な大きさに切り、折り曲げるところにPカッターですじを入れておきます)
 ・ビー玉 「仲谷商店」 30mm透明 40個 1,260円
 ・筒 「無印良品」 丸紙管 内径30mm長さ25cm 1本38円
  (紙管は、手元に届いてから試験管を通す穴を開けておく必要があります)
・地元の理科教材屋さんから入手したもの
 ・ねじ口試験管 約16mm径×長さ約150mm 蓋と合わせて1本あたり150円程度
 ・グリセリン (そのままだと粘度が高すぎるので、使うときは水で70%程度に薄めると良いです)
・その他は、ホームセンター、文具店、100円ショップで購入しました。

 


 

はじめに
 
(1) 鏡の角度と像の数
  万華鏡の中には2〜4枚の鏡が組み合わされています。
  2枚の鏡の角度が60゜のとき、一周につき6個の像が見えることになります。鏡の角度が45゜なら一周で8個の像、30゜なら12個の像というように見えることになります。像の数を増やすには、より良質な鏡が必要になります。
鏡の角度と像の数
 
 
(2) 万華鏡の種類とのぞき方
 万華鏡にはいろいろな種類があり、のぞき方も違います。
A チェンバースコープ
 昔から縁日などで売っていたもので、筒の先に万華鏡の具(ビーズなど)が入ったすき間があり、万華鏡を回転させながら、模様の変化を楽しみます。
チェンバースコープ
 
見え方
 
B テレイドスコープ
 筒の先にある透明なボール(ビー玉など)を通して、まわりの景色を楽しみます。見る方向をいろいろ変えて、模様の変化を楽しみます。
テレイドスコープ
 
見え方
 
C ワンドスコープ
 筒の先にあるチューブの中に万華鏡の具を入れ、それが落下する様子を楽しみます。具が落ち上げるまでは、万華鏡を特に動かす必要はありません。
ワンドスコープ
 
見え方
 
このほかにも、万華鏡にはいろいろな種類のものがあります。

 右の写真は「ドラゴンフライ」(トンボという意味)と呼ばれ、多面にカットされたレンズを通して周りを見ます。そうすると、同じ景色がいくつも見えるものです。
 これは、鏡を使っていませんので、正式には「万華鏡」とは異なるものになりますが、綺麗な模様を楽しむという目的は一緒です。
ドラゴンフライ
 
見え方
 
    見え方
 


 今日は、テレイドスコープとワンドスコープと、2通りに楽しめる万華鏡をつくります。
  
1 部品の確認
部品図

 
  (1) 紙筒
  (2) プラスチックミラー(鏡)
    (注意 青い面のビニールははがさないでください)
  (3) ビー玉
  (4) スポンジ(2本)
  (5) 輪ゴム(2本)
  (6) 千代紙
  (7) ビーズ
  (8) 透明プラスチック板
  (9) 試験管のキャップ
  (10) ねじ口試験管
  (11) 製本テープ小(3枚)
  (12) 製本テープ中
  (13) 製本テープ大
その他、使うもの
 ビニルテープ、はさみ、セロハンテープ、両面テープ、カッターナイフ、グリセリン




2 鏡の組み立て
 万華鏡の鏡は、見え方に関わる最も大切な部品です。
★青い面が内側になります。青い面のビニールは(3)まではがさないでください
 
(1)図(1) (1)(2)プラスチックミラーを、青いビニールがはってある面を内側にして、筋にそってゆっくりと折り曲げ、三角形をつります。
(2)図(2)
(3)図(3) (3) 内側の青いビニールを静かにはぎ取ります。
 はぎ取ったあと、鏡の内側にはさわらないようにしてください。
(4)図(4) (4) ビニールテープで、3カ所を止めます。
(5)図(5) (5) さらに、ビニルテープを横にはるようにして、合わせ目をすき間なく止めます。
(6)図(6) (6)(7)スポンジを2カ所に巻きます。
 きつく巻くと鏡がゆがみます。粘着部がしわになっても良いので、ゆったりめに巻いてください。

 (8)のように、スポンジの端をつまむと粘着面のシールがはがしやすいです。
(7)図(7) (8)図(8)

 
 


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