空気で遊ぼう

 その他の話題へ戻る  

 縁あって、小学校5年生70人ほどに、理科の実験教室を行うことになりました。1時間ほどで、実験を見せ、実験に参加させて、実験と関連のある内容の工作をさせるというものでした。ちょうど高校の授業で気体のところをやっていた頃でしたので、小学生向けにアレンジし、以下の内容で実験編を行いました。時間は、実験編30分、工作編30分としました。
 ちなみに、工作編は、別ページで紹介している「教訓茶碗を作ろう」です。


 実験内容は、以下の8つです。下のプリント(画像)を参照下さい。

1.コップの水はこぼれない。
 導入に使います。はがきは水がしみ込むとしなって「コップの水はこぼれちゃう」になってしまうので、0.3mm厚のプラバン(田宮模型)をはがきの大きさに切って使います。これだと少しくらい振っても、横にしても、まずこぼれません。

2.空気に重さはあるか。
 長さ50cm程、太さ5mm程のプラスチックのパイプを天秤棒にしました。片方の風船の空気が少しずつぬけていくのにつれて、天秤棒が少しずつ傾いていきます。浮力の関係があるので、傾いたのはすべて風船の空気の重さ、というわけではありませんが、小学生には理解しやすいように、浮力についてはいっさい省略しました。
 また、高校では、気体の圧力は「分子運動によるもの」ということを中心に教えますが、これも、小学生に興味を持ってもらうために、大気圧を大気の重さと関連づけた考え方で説明しました。
 なお、「誰かにボランティアをお願いしよう」と、小学生に天秤棒の支点の糸を持っていてもらいました。

3.ペットボトルは大気圧に耐えられるか。
4.ミニドラム缶は大気圧に耐えられるか。

 下に書いてあるとおりです。大きな音がして、相当受けます。

5.マグデブルク半球の実験
 市販のマグデブルク半球を使って、「またまたボランティアを・・・」と、小学生に綱引きのようなことをしてもらいました。
 その後で、馬で引いた当時の実験の絵を見せ、説明しました。

6.空気を吹き込まずに風船をふくらませる。
 10年以上前になりますが、この実験でフラスコが割れたことが1回だけありました。見えない程度の傷があったのかもしれません。それ以来、万が一を考え、透明度の高いビニール袋をかぶせてこの実験を行うようにしています。

7.空気の圧力を利用したバブ爆弾
 実験やおもちゃのページの気体分野に載っているものです。1個だとつまらないので、2個作り、時間差で爆発させました。喚声も2回上がります。

8.教室でミニ熱気球を上げよう。
 「ボランティア」で、はじめに気球(ポリ袋)を持ってくれる人、糸を持つ人、をお願いして、気球を上げました。おなじみの実験ですが、みんな楽しんでいました。

 以上の実験の後、工作編、教訓茶碗を作ろうに移りました。

 下に、実験編で用意したプリントを載せます。

宮田 佳則 (新潟高校


空気で遊ぼう(1)

空気で遊ぼう(2)


その他の話題へ戻る