平成15年度授業アンケート (2ページ)

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2ページ  授業についての質問 ページ ,2

 1ページ始めに書いたとおり、新潟高校では全教科で授業公開と生徒に対する授業アンケートを行って授業改善に努めています。以下は、私の授業についての集計結果です。御覧になるとわかりますが、アンケートの内容は教員側の授業の行い方(反省点)に関する質問と、授業に臨む生徒の実体の、両面から捉えられるようなものとなっています。

質問 「この授業に関して、次の各項目を
 A 大変良い   B 良い   C やや改善を要する   D 改善を要する
の4段階で評価してください。」

質 問
1 授業の開始・始まりの礼・出欠確認等、てきせつでしたか。 105 70
2 学習内容の提示・導入は適切でしたか。 95 73
3 発音・声の大きさは適切でしたか。 139 39
4 板書事項は良く理解できましたか。 73 89 13
5 生徒の指名の仕方・回数等、適切でしたか。 89 77 11
6 学習内容のポイントが明確に示されていましたか。 92 74 10
7 授業内容・説明は良く理解できましたか。 59 94 19
8 授業の展開・進度は適切でしたか。 67 90 19
9 授業のまとめ、次回への指示は理解できましたか。 57 96 18
10 予習して授業に臨みましたか。 11 33 127
11 疑問が解決できる授業内容でしたか。 32 89 50
12 授業に集中できましたか。 33 97 37 10
13 「学習しているのは自分だ」と感じられましたか。 24 87 57
14 「授業は楽しい」と感じられましたか。 39 70 50 18
15 教室の雰囲気は授業にふさわしいものでしたか。 69 95 11


回答に対するコメント

1 授業の開始はまず良好だと思いました。新潟高校では多くの授業がチャイムと同時か稀にチャイム以前から始まることもあり、生徒にとってはそれが当たり前になっています。授業開始の挨拶は省略する教員もいますが、生徒もあまりこだわりはないようです。

2 授業の始めにいわゆる導入のような講釈をするわけですが、一言の場合もあるし、状況によります。

3 発音は「聞き取りやすく、間違いでなく、丁寧な言葉遣い」を意識しています。いわゆる「ら抜き言葉」のように、現在の言葉遣いでは(将来はわかりませんが)好ましくないといわれる言葉は使わないようにしています。また、例えば生徒たちに向かって「これわかるヤツ」とか、「おまえら〜」のように、乱暴な言葉を使わないようにしています。そういう言葉で講習をしている塾のCMを見たことがありますが、これはおそらく普段の生徒と講師の信頼関係があって、そんな講習を行っているのだと思いますが、CMで1場面だけを見ると、奇異な印象を受けたことがあります。また、声の大きさは、大きすぎず、小さすぎず、状況によって小声になったり大声になったりはします。

4 わかりやすくとは思っていますが、学習内容によっては理解が難しいところはあります。「A」がやや少なくなっていますので、今後も(こちらが)勉強する必要があります。

5 私は単純に日にちで当てて斜めに進みます。また、学習内容によっては生徒の当てることが適切ではない時間になることもあります。「生徒に対する発問」や「当て方」に関しては、個人的にはあまり重みを置いていません。

6 ポイントは明確にしているつもりです。学問的なポイントと、「受験問題を解く」ためのポイントを示しています。

7 なるべく理解しやすいように工夫しているつもりですが、もう少しという印象を受けました。

8 以前、「もう少しだけ速くてもよい」と、生徒から指摘を受けたことがあります。しかし、その生徒がとても理解力のある生徒だったので、教室の生徒全員を考て、「ベスト」と思う進度にしているつもりです。生徒の様子を見ながらというところでしょうか。ただ、「ゆっくりやったからといって理解度が上がるわけではない」ということには常に注意しています。あまりのスローペースは、生徒の集中力を無くします。

9 「毎時間のまとめ」は現実には時間の都合でできないことがあります。ただ、学習内容の節目節目では、「ここまでのポイント」をまとめ、これは生徒に喜ばれます。「次回への指示」は、特にしないことが多いです。

10 予習していない生徒がほとんどです。現実に、生徒は毎日 英語、数学、古典 の予習・復習に追われているので、特別な場合を除き、物理は予習を要求しないようにしています。また、課題(宿題)もあまり課していません。連休や長期休業にだけ課しています。よって、アンケート結果は予想のとおりなのですが、「予習」させた方が良いことは良いんですよね。予習についてどうするべきか、もう少し(こちらが)勉強する必要を感じました。

11〜14 疑問がなければ解決はしないので、生徒がどれくらい問題意識を持って自主的に・知的好奇心を持って・集中して授業に臨んでいるかがわかると思います。「C」がやや多いので、単に毎時間の実験・玩具紹介だけでなく、大学受験の学力を着けさせながら、なにか仕掛けを考えないといけないと思いました。

15 「授業にふさわしい」という、その内容は様々だと思いますが、結果として「しっかり学習でき、学力が着き、楽しかった」ということではないかと思います。「A」「B」が多数でホッとしています。


新潟高校 宮田佳則 


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