B12.ヘリウムのシャボン玉

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ヘリウムのシャボン玉


分野
 気体 力学(浮力) 等

実験
 「B11.二酸化炭素に浮かぶシャボン玉」では、密度の大きい気体に、空気のシャボン玉を浮かせました。ここでは、ヘリウムを使って、空気中を上昇するシャボン玉をつくります。
 ヘリウムは、玩具店で、バルーン用ヘリウムを購入してもよいですが、値段が高い(10リットル700円程度)ので、多くの子供に実験させるのは数百リットル入りボンベを購入すると良いです(225リットル8,500円。450リットル12,000円など)。
 これらのヘリウムガスは、ヘリウム100%で酸素は混入されていませんので、人が吸い込む事はできません。したがって、20リットル程度のポリ袋に適量取り、ポリ袋を小脇に抱えながらシャボン玉の吹き棒にヘリウムを送るとよいです。シャボン玉の吹き棒には、あらかじめ細めのホース(私は金魚用のエアーホースを利用)を取り付け、ポリ袋に差し込みやすくしておくとよいです。
 この実験は、コストの割に、ただシャボン玉が上に勢いよく上がっていくだけで、正直なところあまりおもしろくありません。ですが、次の「13.燃えるシャボン玉」の前段階として行うとよいと思います。

注意点
 上にも書きましたが、ヘリウムガスというと、「あー、あの声が変わるガスね」といって、吸おうとする人もいますが、あれは、酸素とヘリウムが混ぜてあって、人が吸入しても問題ないように作ったものです。ここで紹介した純粋なヘリウムガスは、酸素が入っていませんので、吸入すると窒息します。子供には、事前にそのことを十分注意しておく必要があります。

購入先
 ヘリウムの購入先ですが、10リットル入りの缶は、玩具店等で、700円程度で購入できます。ただし、ビニール袋1個で無くなります。
数百リットル入りのボンベは、商品名「バルーンタイム」で、中村理科で販売しています。
中村理科工業株式会社  http://www.rika.com/

 

宮田 佳則 (新潟高校)

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