
↑図1 「薔薇」 |
分野
話しのネタとして。
または、折り紙ネタが数学の課題研究に使えるかもしれません。
内容
バラの折り紙です。
通称、「川崎ローズ」と呼ばれている、川崎敏和氏によるバラの折り紙です。
下に記載の書籍によれば、川崎氏は、1955年生まれ、折り鶴変形理論で数理学の博士号を取得し、独創的な折り紙を考案・発表している方です。
特に、バラの折り紙は世界的に有名で、川崎氏は数々の折り方を発表しており、総称して「川崎ローズ」といわれています。
ここに上げた写真のものは、
川崎敏和 (2003) 『折り紙 夢WORLD 花と動物編』 朝日出版社
に、「薔薇」として掲載されているものです。
図1 「薔薇」
葉は、花の4分の1の正方形の折り紙で作ったもの。葉の作り方も、上記の本に載っています。
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↑図2 折り初めの折り線 |
図2 バラの折り紙はいろいろな折り方がありますが、川崎ローズの「薔薇」は、折り紙の正方形から22.5度傾いた折り線をつけるところから始まるものです。
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図3 「薔薇」 |
図3 「薔薇」を上から見たところ。 |

↑図4 「薔薇」の裏側 |
図4 「薔薇」は、なかなか折り方が難しく、最後に裏側がきれいに出来ると、かなりいい気分になります。
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↑図5 ねじり折り(1) |
図5、図6 「薔薇」を折る途中の行程です。
この川崎ローズをなぜ取り上げたかというと、平面の折り紙から 図5、図6のように ねじり折り をして、円筒形にする折り方が、NASAで太陽光パネルを折りたたむ技術に応用され、人工衛星に利用する研究が行われているからです。
「NASA 折り紙」等で検索すると、動画を含め、いろいろ出てきます。 |

↑図6 ねじり折り(2) |

↑図7 ミウラ折り |
図7 平面を小さく折りたたむ折り方として、ミウラ折りも知られています。
広い平面を小さく折りたたんだり、それを広げたりするとき、普通、縦に折り、横に折るという2アクションが必要ですが、ミウラ折りで折ると、1アクションでたたんだり広げたりできます。
ミウラ折りも、人工衛星の太陽光パネルの展開方法に使用されているそうです。
折り方等は、別途検索してみてください。 |

↑図8 タント紙 |
図8 川崎ローズの「薔薇」は、折り紙の表面と裏面の両面が花びらに表れるので、両面同色の折り紙が必要です。
私は、トーヨーのタントペーパーを使用しました。
図のパッケージにあるバラの折り紙は、川崎ローズではありません。
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↑図9 川崎ローズ |
図9 いろいろな色で折った川崎ローズです。
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宮田 佳則 (長岡高校)
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