仕事(4)

 ホームページへ 次へ 


教科書p91 例題15

図のように、粗い水平面上に置かれた物体にひもをつけ、水平方向から 60°上向きに、20Nの力を加え続けたところ、物体は面に沿ってゆっくりと 5.0m移動した。このとき、次のそれぞれの力がした仕事は何Jか。
(1) 加えた力
(2) 重量
(3) 垂直抗力
(4) 動摩擦力



解答

 斜めの力を水平方向、鉛直方向に分解したとき、水平方向の分力の大きさは 10Nになります。



(1) 加えた力がした仕事は
   = 10×5.0 =
50 J

(2) 重力は、物体の移動方向と常に垂直にはたらくので、仕事をしない。 
0 J
 (別の考え方:重力の向きである下向きには物体は少しも移動しないので、重力のした仕事は0J)

(3) 垂直抗力は、物体の移動方向と常に垂直にはたらくので、仕事をしない。 
0 J
 (別の考え方:垂直抗力の向きである上向きには物体は少しも移動しないので、垂直抗力のした仕事は0J)

(4) 物体を引いているにもかかわらず、物体は「
ゆっくりと」移動した(加速も減速もしない)ことから、物体にはたらいている動摩擦力は、物体の移動と逆向きに、10Nとなります。


 よって、動摩擦力がした仕事は、
  =− =−10×5.0=
−50 J



  
 → 教科書の問題 へ 
   
 ホームページへ 次へ