物体の形状と空気抵抗(教科書p85下)
空気抵抗の大きさ は、小さな球体で速度が比較的小さいときは、その速度 に比例することがわかっています。
(ただし、物体が大きかったり球体でなかったり、速度が比較的大きかったりする場合には、その空気抵抗の大きさは、 2に比例するようになります)
ここでは
= ( は球の半径で決まる比例定数) ……教科書p85(57)式
とすると、「空気抵抗を受けて落下する場合の運動方程式」
 = − (教科書p85(56)式)は
 = − ……(58)式
となります。
落下する物体の速度が終端速度 に達し、加速度 =0 となったとき、上の式は
×0= −
よって、終端速度は

となります。
上の式から、同じ大きさの2つの球(つまり、 の値が同じ)がある場合、質量 が大きいほど終端速度 が大きくなることがわかります。
空気抵抗を受けて落下する物体について、運動の様子をしっかり理解しておきましょう。

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