浮力の式の別の導き方(教科書p83上部「浮力の式を導こう」)
図のように、水中にある直方体の物体を考えます。物体は、四方八方から水圧による力を受けています。

側面が受ける力は、左右、前後でつりあっているので、考えなくていいこととします。
上面が受ける力と下面が受ける力は、水圧のところで学んだように、水深が深くなるほど水圧が大きくなるので、
(下面が受ける力)>(上面が受ける力)
となります。
この力の差、(下面が受ける力)−(上面が受ける力)=浮力
となるのです。
(復習)
・ 面積 に力 がはたらき、圧力 とすると、

・ 深さ の地点の水圧 = + 
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上図の文字を用いて式を書くと、
面積 の上面が受ける力 1
1= 1 =( + 1 ) (小さい)
下面が受ける力 2
2= 2 =( + 2 ) (大きい)
浮力 = 2− 1
= 2− 1=( + 2 ) −( + 1 )
= ( 2− 1)
ここで、 2− 1 は物体の高さですから、
( 2− 1)=
物体の体積 となります。
よって、
浮力の式が導かれました。
教科書p83 問34
密度 7.0×102kg/m3、体積 2.0×10−3m3の木片全体を水に沈める。水の密度を 1.0×103kg/m3、重力加速度の大きさを 9.8m/s2とすると、木片が受ける浮力の大きさは何Nか。
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