相対速度(1)

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 教科書p22〜23  
 


「相対速度」について、学びます。

 電車に乗っていて、駅で反対方面行きの電車と隣り合わせになって止まっているとき、自分の電車がゆっくりと動き出した際に、一瞬、相手の電車が発車したと錯覚することがありませんか?

 
 



自分が動いていて、相手が止まっている場合

 下の図のように、自分Aが自動車に乗って東向きに20m/sで走っています。停車している相手Bを見たとき、自分に対して相手は、20m/sの速さで(西向きに)近づいてくることになります。

 このように、動いている自分(観測者)に対する相手の速度を「相対速度」といいます。

 

 上の例で、東向きを正の向きとすると、自分の速度が20m/sのとき、自分から見た相手の速度は −20m/sとなります。
 自分が動いていて相手が静止している場合の相対速度 は、自分の速度を とすると、次のように表すことができます。

 ・・・(式1) (覚えなくて良い)



 
自分も相手も動いているとき



相手が静止しているとき、動いている自分から見た相対速度は です。

 それに加えて、相手が で動いているときは、「速度の合成」の考え方から、上の(式1)に相手の速度を加えて、相対速度を次のように表すことができます。



 マイナスが前に来るのはカッコわるいので、



 
覚え方は、「相対速度は 相手 ひく 自分」です。


  
 → 教科書p22の「問11」 へ 
   
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