速度の合成(7)

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(平面上の速度の合成)
 今度は、船が、船首を岸と垂直に、対岸に向けて川を横切って進む場合を考えます。

(教科書 p20 問9)
 静水の場合に速さ 2.0 m/sで進む船が、流れの速さ 1.5 m/s の川を、船首を流れに直角に向けて渡る。このとき、岸で静止する人から見た船の速さは何m/sか。


 

ベクトルの和で合成速度を求める方法
 正負で向きを表すことができませんので、ベクトルの和で合成速度を求めます。



 平行四辺形の法則で を求めます。

 上の合成の図より、三平方の定理を使って、

    = 2.5 m/s となります。

 よって、 
岸で静止する人が見た船の速さは 2.5 m/s です。


 下図のようなイメージです。船は、毎秒 2.0mずつ対岸に近づき、毎秒 1.5mずつ下流に流されることになります。


<ヒント>
物理でよく出てくる直角三角形 

30°、60°、90°の直角三角形  辺の比は、1:2:

45°、45°、90°の直角三角形  辺の比は、1:1:

辺の比が、3:4:5 の三角形  (三平方の定理 3+4=5 となるから) 

辺の比が、12:13:5の三角形  (三平方の定理 12+5=13 となるから) 





上の問題では、3:4:5の直角三角形になることに気がつけば、三平方の定理を用いなくても、簡単に=2.5 m/s と答えることができます。

 
 
 
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