前局から3年後の昭和49年(1974年)の夏です。 この時私は大学の4年で、彼は大学を「5年」で卒業して、 社会人の一年生になったばかりの頃でした。 この局と、前局の間に「血涙シリーズ」第10局目の、 「幻の棋譜」(!)がある訳です。 この碁は「新宿囲碁センター」で打っています。ここも懐かしいですね。 地元の「新潟囲碁センター」は、既に無くなっているようですが、 さすがに「新宿囲碁センター」は、まだあるんでしょうね。 大学生の時に、師匠・森山氏も交えて何度か行ったような記憶があります。 東京で碁を打とうとすると、どこか「碁会所」に行く事になります。 森山君が仙川、金井君が蒲田で、私が練馬でしたから、 3人集合ですと新宿が一番便利だったんでしょうね。 この碁はたまたま私が勝っていますが、 金井君とは高校の頃から似たような棋力で、 勝ったり負けたりの、実力伯仲のいい勝負でした。 割と勝負は、その時々の状況で左右されているようです。 私が浪人の時代は、学生バリバリの金井君に負けていましたが、 この時は私が学生で、彼は「新入社員」でしたから、疲れてましたかね。 |