教訓茶碗をつくろう

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 1つ前の「空気で遊ぼう」の演示実験の後で、簡単な工作を行いました。
空気の圧力と関連づけて、「教訓茶碗をつくろう」にしました。コップの底に穴をあけ、蛇腹のついたストローを使って作るものです。
参加人数は70人程度(小学5年生)、時間は工作編30分間でした。
 準備に当たって考えた点は次の2点です。

1.工作に適したコップは何がよいか。
 ホームセンターなどでよく見かける薄手の樹脂製の簡易コップで作るには次の問題があります。
 まず、完成品がぺなぺなで、2〜3回遊んで捨てられそうです。それから、コップの底にストローを通す穴をあけるのに、ストローの太さと同じ大きさの穴を正確にあける方法が難しい。(はんだごてであけるのは、あまり正確に、きれいにあかないのではないかと考えました。実際はうまくいくのかもしれません。) 
 また、新潟高校坂井先生は、よくプッチンプリンの空き容器で作られますが、数が70個だと金額的にも高額になります。容器の深さも少し浅い感じがしました。

2.工作に適したストローはあるか。
 蛇腹付きストローは、180度以上曲げると蛇腹の部分が少しつぶれるものが多いことに気付きました。工作が簡単になるように、ホットボンドによる接着箇所を少なく、また完成後もしっかりとしたものにするため、下の設計図のようにストローを180度以上曲げる必要がありました。
 細いビニールホースで作る手もありますが、ホットボンドでの接着が難しくなるのと工作の指導が難しくなるので(ビニールホースは自由に曲がるので指導しにくいと考えた)避けました。


 以上悩みながらあちこちを探した結果、いずれも都合のよいものを見つけました。
 
 コップの方は、ジャスコの簡易コップ売り場に、薄手のコップに混じって、厚手の硬質プラスチック製のコップがあることを発見しました。透明度も高く、しっかりしたものです。高さの高いものと低いものがありましたが、工作が簡単な低いものを用いました。口の直径8cm、底の直径5.5cm、高さ7cmです。値段は5個組で168円とまずまずです。
 コップの底の隅の方に熱した目打ちで穴をあけ、リーマーでちょうどストローの太さになるように加工しました。

 ストローの方は、コメリホームセンターで、小さい方のペットボトルでつかえるというストローを見つけました。使わないときは、途中で折り曲げてペットボトルの中にすっぽり入れて蓋ができるというものです。
 このストローが、蛇腹の数が普通の曲がるストローより2つほど多く、180度以上曲げてもつぶれないことを発見しました。

 以上の材料を使って作った「教訓茶碗」は、ありふれたものですが、一応「とっておこうかな」と思えるような上質のものになりました。
 下に、工作の手順を載せます。

宮田 佳則 (新潟高校)


教訓茶碗を作ろう(1)

教訓茶碗を作ろう(2)


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