位置エネルギー(1)

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  教科書p97〜p99   


重力による位置エネルギー(教科書p97)

高いところにある物体は、そのまままではそこにあるだけですが、下に落ちることによって運動エネルギーを持ち、仕事をすることができます

例えば、教室の黒板の上にかかっている時計は、仮に、下に落ちると床をへこますとか、仕事をする能力を持っていることになります。

この、高いところにある物体が持つエネルギーを、
重力による位置エネルギーといいます。

ここで、「物体がある高さ」というときに、床からの高さなのか、地面からの高さなのか、高さの基準によって、物体のある高さは変わってきます。
そこで、「物体がある高さ」をいうときには、基準となる水平面を明確にしておく必要があります。これを、「
基準水平面(基準面)」といいます。

では、基準水平面から高さ〔m〕のところにある、質量〔kg〕の物体が、基準水平面に落ちるとどれだけの運動エネルギーを持つことになるのかを求めます。



「自由落下」の式で求めることもできますが、ここでは、前のページで学んだ、「エネルギーの原理」で考えます。

物体が受ける力(重力)は〔N〕なので、物体が落ちる間にされる仕事は、〔J〕です。


エネルギーの原理(
運動エネルギーの変化=された仕事)より



よって、
この物体が基準水平面に落ちるときに持つ運動エネルギーは、〔J〕となり、それだけの仕事をする能力を持つことになります。


 一般的に、位置エネルギーを、で表します。  

      教科書p97(71)式

 単位は、エネルギーですからJ(ジュール)です。
  


  
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