趣旨

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イメージ 最近の社会環境の中で、昔数多くあったような単純な遊びやおもちゃが少なくなり、PHS、テレビゲーム、漫画本、おもちゃは単なるキャラクター商品などが主流となっています。それ自体悪いことではありませんが、授業中困るのは、いろいろな物理現象の身近な例として、「こんな現象があるじゃないか。こんなおもちゃがあるじゃないか。」と言ったときに、生徒が知らないことがよくあることです。生徒にとっては少しも身近な例ではないのです。
 また、いろいろな現象の説明において、黒板は平面で、アニメーションもしないわけですが、生徒が自分の頭の中で立体的なイメージや動的変化のイメージを作れなくなってきていることも理解の障害の一因になっていると思います。小中学校で理科の内容を暗記に頼ってきた生徒が、高校理科で伸び悩むと言うことはよく聞かれることです。何とかして理科的な思考力、理解力、知的好奇心の育成を行わなければ、しだいに理科が苦手な生徒が多くなるのではないかと考えました。

 学習の動機付け、興味付けのために、種々のすばらしい実験・教材が開発され、紹介されています。本当に効果的なものが多いです。しかし、毎日の学校の授業においては、そういう大がかりなものを毎時間行うことは、なかなか難しいのが現実です。

 そこで、本来行われるべき、ある程度準備に手間のかかる演示や生徒実験にプラスして、できるだけ多くの、簡単でおもしろい演示実験をやってみせています。教科書の内容に沿った実験の他に、多少こじつけてでも、物理的(理科的)におもしろいものはどんどん見せています。
また、ちょっとおもしろいおもちゃも、一応説明をした後、授業をしながら生徒に回し一人一人にさわってもらいます。自作の教材に比べておもちゃの利点は (1)微妙な調整や操作にこつがいるものが少ない、(2)ふつうに扱えば生徒が操作しても壊れることが少ない、(3)購入してすぐ使え、準備に手間がかからない、などです。

 さて、ここでどうせなら、「簡単な物理実験や物理的おもちゃのデータベース」なるものがあれば、我々も含めて多くの方々が気軽に利用でき、より手軽に授業に活用できるようになると思います。
一人が持っているネタは、そう多くはないかもしれませんが、多くの教員の方々から情報を提供していただけば、まとまったものができるのではないかと思います。それらをまとめ、提供することがこのData Base作成の趣旨です。

 なお、当座はData Baseと言うよりも、「教材集」という性格のものです。今後、数が増えたときに、別の形でより使いやすい Data Base作成を考えます。

 どうぞ気軽に、情報提供や、いわゆる「おもちゃ」を使うことについてのご意見をお聞かせください。

 平成11年 1月20日 

宮田 佳則 (新潟高校)

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