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138: 今度は大地震だ! (2)

 ところが、そのあとすぐ、3回目の大きな揺れが来ました。
 6時半過ぎでした。3回目の地震もデカかった。
 ビックリしましたネ。大きな地震が30分くらいの間に3度です。

 地震の常識(?)では考えられないことではないでしょうか??

 又々、2人で食器棚にしがみ付きました。立っていられないくらいです。
 あとで考えると、我が家の食器棚は、壁に固定してあって、
 建物か壁が倒れない限り、倒れてくることはありません。
 ですから、食器棚が倒れないように押さえていた、と言うより、
 自分が倒れないように食器棚に掴まっていた、と言った方が当っています。
 何かに掴まっていないと、立っていられない状態でした。

 3回目の大揺れもやっと終わりましたが、なんだか頭はグラグラするし、
 私には珍しくも、食欲もほとんど無くなりましたが、まだ少し残っています。

 気を取り直して、またもや、食事の再開です。 カミさんは、
 「ターちゃん(私の事です)の言う事もあんまり当てにならないわネ。」
 と、味噌汁を飲みながら言います。テーブルの上は何の異常もありません。
 私は、ミソ汁は慌てて流しに放り投げるわ、言った事は当らないわで、
 新潟県と同じく、踏んだり蹴ったりのダブルパンチです。

 我が家は、このあたりではチョット珍しい「鉄骨造三階建」の住宅です。
 勿論、構造計算もしていて、台風や地震には強いハズ(?)でした。
 日頃、カミさんにも、「ウチは地震が来ても大丈夫だよ」なんて話をしていました。
 ただ、地震に関しては、50年とか100年のスパンを想定しています。
 そう簡単に、現実に地震が来るとは考えていませんでした。
 それがこの地震です。我が家は、思いの外(?)揺れました。

 「鉄骨は弾性だから揺れるね」なんて、強がりを言っていました。
 でも、建物は倒れもせず、棚に置いた時計が落ちて壊れたくらいで、
 幸いにも、ほとんど被害はありませんでした。 カミさんからは、
 やっぱり「鉄骨の住宅は強かったネ」なんて、今度はお褒めの言葉です。

 次の日、明るくなって「被害の状況はいかに」と、外を見ました。
 予想外と言っては不謹慎ですが、あの大地震にしては全く被害はありません。
 ウチの斜め前にある「傾きかけた空き家」ですら、そのままの状態でした。
 ちっとも、鉄骨住宅の耐震性の証明にはなりませんでした・・・ネ。

 ウワァー、また余震だァー。 ホントに我が家は大丈夫・・・かなぁ?

                     (地震の2日後の2004年10月25日・記)
                             

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