134: 台風の教訓 (4)
我家は「CM方式」で建てたというのは、このコーナーで何度も書きました。
「CM方式」とは、建築会社や工務店に「丸ごとお任せ」ではなく、
建築主と建築士が共同責任で協力して建てる、というものです。
「自分で建てる」ので、建築会社や工務店の取り分だけコストは安くなります。
でも「CM方式」も、勿論いい事ばかりではありません。
一番のネックは「保証(保障・補償)」の問題だと思います。
「CM」での保証制度もあるようですが、まだ普及はしてないようです。
実は、お隣も、このような方法で設計事務所に頼んだ住宅との事でした。
ですから、フツーの一式請負の工事であれば、
瓦が飛んだのですから瓦屋が来るのは当たり前ですが、
まずは、建築会社や工務店の担当者が謝りに来るはずです。
ところが、お隣はCM方式(?)だからでしょうか、誰も来ません。
設計屋さんも挨拶にすら来ません。 私なら・・・謝りに行きます・・・けどね。
ただ、お隣の方自身も被害者です。悪いのは「瓦屋」です。
「○×スレート」という瓦屋の、手抜き工事が原因です。
勿論、台風が最大の要因です。天災なのかもしれません。
その日、新潟地方の最大瞬間風速は「37.1m」だったそうです。
新聞によると、「一部損壊77棟、8人ケガ」と出ていました。
確かに「天災」の要素はあると思います。 でも、ですよ・・・
あの急勾配の屋根で、「置いてあるだけの瓦」とは信じられません。
次の日、早速お隣の屋根を直していました。今度は、瓦1枚1枚に、
釘を1本1本打っていました。隣からトントントントン音が聞こえました。
・・・それがもう「手抜き」だった証拠だと思いますけど・・・ネ。
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