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110: 朱鷺メッセ「連絡通路崩落事故」私見・その3

 では、なぜ県が悪いのか? と言いますと、
 設計の最初の段階では、スッキリしていたと思います。
 途中で、変更があった訳です。実施案はグチャグチャになっています。

 変更したのは誰でしょう? 勿論、設計や施工の業者ではありません。
 駐車場との取り合いや屋根・壁を付けるなど、いろいろあったと思います。

 ホテル側の連絡通路には、屋根・壁などありません。
 壊れた佐渡汽船〜朱鷺メッセの連絡通路には、屋根・壁が付いています。
 新潟は雪国ですから、屋根・壁や、せめて「覆い」だけでも付けたくなります。
 私は地元ですから、その心理はよく分かります。

 しかし、槙さんの「軽く・薄く」の美学からは外れていますよネ。
 さすがに、ホテル側の連絡通路は、吹きっさらしです。
 あの通路に屋根・壁があっては、槙美学は全て「ブチ壊し」ですからね。

 でも、佐渡汽船〜朱鷺メッセの連絡通路には、設計者としては
 心ならずも、屋根・壁を付けることになったのでしょう。
 その、屋根・壁が付いた時点で、いくらPCで床版を薄く見せようと、
 BHにしてまで、H-200x200を維持して鋼材を小さく見せようと、
 屋根・壁が付いているんですから、「軽く・薄く」には見えない訳です。
 もうその時点で、ガッチリ作ってしまえばよかったんですよ。

 大体、PC床版の関係か、RCの支柱はめちゃめちゃゴツイですネ。
 あんなにゴツイ支柱なら、鉄骨のパイプでも使った方がよほど軽やかです。

 しかし、変更があっても、材料を変える事は出来なかったんでしょうね。
 工事が遅れると「違約金」だって取られますし・・・。
 ケン築主がダメだと、設計も施工も苦労しますネ。

 「よたヨタ日記」を書き始めて、どういう訳か、ケンばかり追求しています。
 悪気は全くありませんし、個人的な感情もありません。
 でもこれじゃあ、ケンに行ったら、ケンもホロロでしょうか??


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