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96: 「セルフビルド」について

 いわゆる建築業界は、関わっている自分で言うのも変なんですが、
 なんだか「うさん臭い」所のある業界ですよ・・・ね。「水商売」みたいなもんです。
 そんな事書くと、「水商売」関係の方から、お叱りを受けるでしょうか。
 大きな工事ですと「談合事件」であったりとか、住宅の新築やリフォームですと
 「手抜き」や「欠陥工事」とかの詐欺まがい(?)の話を見たり聞いたりします。

 「セルフビルド」の事も、このコーナーで口が酸っぱくなるほど(?)書きました。
 「耳にタコ」という方もいるかもしれません。→それほど読まれちゃいませんか?
 このコーナーの、第6回第30回あたりに、チョロチョロと書いております。
 同じ事ばっかし書いても面白味がないので、少し別な切り口(?)で行きます。

 で・・・、「セルフビルド」というのは、勿論「自分で作る」、と言う事なんですが、
 一応私は、「自分の家は自分で建てる」”気概”を持つ事だ、と思っています。
 「自分で(セルフ)」の”気概”があれば、「手抜き」や「欠陥」は少なくなるでしょう。
 「手抜き」だ、「欠陥工事」だ、などと揉め事になる時は、大抵、建築主は
 「業者の方を信頼して、全てお任せしたのに・・・」というような話をしています。
 信頼するのはいいのですが、所詮「全てお任せ」じゃあダメなんですよ。

 要するに、「全てお任せ」の対極が「セルフビルド」という位置付けです。

 あともう1つ、住宅は「買う」のではなく「建てる(ビルド)」ものだと思います。
 例えどんなに大手の○○ハウス、××ホームから買ったとしても、結局最後は
 「自分の家は自分で建てる」という”気概”が必要だと思います。

 「設計」の段階では、設計担当の人と何度でも打合せをして、材料にしても
 仕上げにしても、自分で決められるものは、自分で決めた方がいいですよ。
 「施工」の段階でも、工事中を見学して、もし意見があればドンドン言うことです。
 「欠陥工事」や「手抜き」をするような業者ですと、キットうるさがるでしょうね。
 ちゃんと聞いてくれる業者なら、そんなに「手抜き」や「欠陥」はありませんよ。
 どちらにしても、「自分で建てる」という”気概”であれば「納得」がいく・・・ハズです。

 あと、蛇足なんですが、建ててしまってから「手抜き」や「欠陥」を見付ける為に、
 お金をかけて専門の建築士に調査してもらう、なんてTVも見た事があります。
 どうせ建築士に頼むんなら、始めっから、例えば相談相手でもいいですから、
 建てる前とか買う前に、調査や診断をして貰ってもいいんじゃあないでしょうか?
 ただ建築士に頼んでも相談・協力で「全てお任せ」は×ですよ。最後は「自分」です。

 結局相も変らず、いつもの持論を書いてしまいました。自分がそうなんですから
 「買う」派の人も、「全てお任せ」派の人も、所詮変わらないんでしょうネェ〜。
 

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