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建築探訪・その96



       「藤沢市湘南台文化センター」 (長谷川逸子設計)

今回は長谷川さんの代表作、「湘南台文化センター」です。
1989年竣工ですが、私が見に行ったのは、新潟の「市民文化会館」の
コンペで、長谷川さんが当選した頃の、93年です。
新潟の「文化会館」は98年竣工ですから、竣工したのは5年後です。

建築家は皆そんな経過を辿るのでしょうが、長谷川さんの初期の頃は、
住宅とか医院とか、どちらかと言えば、小品が多かったと思います。
で・・・、「湘南台文化センター」は、長谷川さんとしては大きな公共建築の
第1作だったと思います。いわゆる、「出世作」ですね。

その「湘南台」のすぐ後に、「新潟」で建てることになった訳です。
「新潟」で出来るには、まだまだ間があります。
まず、「湘南台」を見ようと言う事で、新幹線とJR・小田急線を延々と
乗り継いで、藤沢市の湘南台まで跳んで行きましたネ。

        
「模型の前で」

猫は、うれしいとホッペタをふるわせて「ニヤァ〜ャ〜〜」なんて
鳴くんですが、湘南台の駅を降りて坂道を下っていく時の私は、
将に、そんな感じでしたネ。 「ウッヒャー、面白い。」と思いましたね。
こんなんが「新潟」で出来たらスゴイだろうな〜と、胸が高鳴りました。

5年後の私は・・・、ホッペはふるえていませんでしたネ。

建築は、所詮、設計者ひとりでは出来ないと言う事なんですヨ。
「新潟”芸術”文化会館」という名前に変えた姿勢がソモソモ疑問です。
「湘南台文化センター」では、たくさんの人達が活用していましたが、
「芸術文化会館」で新潟の人々は、芸術活動をするんでしょうか?・・・ね。
       
            
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