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建築探訪・その91



         「神長官・守矢史料館」 (藤森照信設計)

この「建築探訪」のコーナーも、最後の10回となりました。
今まで取り上げなかった建築や、割と最近見学に行った建物を、
もう10回、パラパラと行って見ます。
さしあたり、新潟県のお隣、長野県の建築を3回シリーズで・・・。

まずは、藤森さん設計の「神長官・守矢史料館」から。
この建物は、諏訪湖の近くで、御柱祭りで有名な「諏訪大社」の
本宮と前宮の、ちょうど中間のあたりにあります。
名前の割には(?)メチャ小品で、辿り着くのに大苦戦しました。

設計の藤森さんは東大教授ですが、建築家というよりは建築史家で
有名です。一般には「建築探偵」の方がわかりがいいでしょうか?
また、東北大建築科卒で、歌手で元オフコースの小田和正さんと
同級生というのも有名な話です。これは芸能ネタすぎますか・・・ネ。

藤森さんは今でこそ、自邸の「タンポポハウス」や赤瀬川原平さんの
「ニラハウス」等、数々の設計をしていて、芸術大賞や建築学会賞も
受賞していますが、この「守矢史料館」が、確か「第1作」です。

藤森教授は、手造りや自然素材にこだわっているようでして、
館長さんの話ですと、「守矢史料館」の坪単価は、
な・な・ナント、230万円とのことです。  
50坪チョットの建物で、総額1億3千万円
かかったと言う話です。

縄文の昔ならいざ知らず、現代で「縄文」を実現する
には、お金で勝負という事なんでしょうか。
東大教授ともなると、さすがにやる事が違いますネ。
だからと言う訳ではなく、他の建物とは趣が違います。
小品ですが、たとえ道に迷って七転八倒してでも、
この1点で、諏訪まで行く価値は充分にあります。

                          館長さんから、屋根の天然スレートの解説をして頂きました。
            
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