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建築探訪・その86



         「SEKIKAWA MUSEUM」 (香山寿夫設計)

今回は、第39回の「今泉博物館」でも、ちょっと書いたのですが、
新潟県は関川村の、「関川ミュージアム」です。
旧作と言っても、94年竣工ですから、約10年前ですか。

関川村は、新潟市から北に向かって、前回の新発田市のもう少し先です。
荒川町を右に曲がって、ちょっと行ったあたりですね。
旧米沢街道とのことですが、今も「新潟〜米沢」は、このルートです。
国道113号線に面していますので、分かり易い場所にあります。

街道沿いということで、古い町並みが今も残っています。
その代表が、「渡辺邸」なんですが、「関川ミュージアム」は
この「渡辺邸」の建築スタイルを取り入れているのは有名な話で、
私が、わざわざ書くまでもありません。

勿論、香山さんにしてみれば、それは1つの言い訳(?)でして、
そう言いつつ、結構「好き放題」やっていると思います。
内部の半円のコンクリートの壁や、半円に形取った平面は、味方村の
「曽我・平澤記念館」や、塩沢町の「今泉博物館」で使っている手法です。

あと、私が面白いと思っているのは、建物本体(は勿論面白いのですが)
ではなくて、廻りを取り囲んでいる、「門扉」や「塀」なんです。
ちょっと見、和風で昔風なんですが、鉄骨や中空セメント版の洋風素材で、
今風に造っています。マネはしないと言う「反骨精神」を感じますネ。

        
「町並みの模型」
            

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