「SEKIKAWA MUSEUM」 (香山寿夫設計) 今回は、第39回の「今泉博物館」でも、ちょっと書いたのですが、 新潟県は関川村の、「関川ミュージアム」です。 旧作と言っても、94年竣工ですから、約10年前ですか。 関川村は、新潟市から北に向かって、前回の新発田市のもう少し先です。 荒川町を右に曲がって、ちょっと行ったあたりですね。 旧米沢街道とのことですが、今も「新潟〜米沢」は、このルートです。 国道113号線に面していますので、分かり易い場所にあります。 街道沿いということで、古い町並みが今も残っています。 その代表が、「渡辺邸」なんですが、「関川ミュージアム」は この「渡辺邸」の建築スタイルを取り入れているのは有名な話で、 私が、わざわざ書くまでもありません。 勿論、香山さんにしてみれば、それは1つの言い訳(?)でして、 そう言いつつ、結構「好き放題」やっていると思います。 内部の半円のコンクリートの壁や、半円に形取った平面は、味方村の 「曽我・平澤記念館」や、塩沢町の「今泉博物館」で使っている手法です。 あと、私が面白いと思っているのは、建物本体(は勿論面白いのですが) ではなくて、廻りを取り囲んでいる、「門扉」や「塀」なんです。 ちょっと見、和風で昔風なんですが、鉄骨や中空セメント版の洋風素材で、 今風に造っています。マネはしないと言う「反骨精神」を感じますネ。 ![]() |