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建築探訪・その85



            「新発田市立図書館」 (内井昭蔵設計)

再開「新潟シリーズ」で、「キナーレ」と「朱鷺メッセ」は2003年竣工で、
「雪のまちみらい館」と前回の「十日町情報館」は、1999年竣工です。
最新作と近作ですね。次に何点か、旧作を取り上げましょうか。

まずは、「十日町情報館」の流れで、新発田の図書館に行ってみます。
第35回の「蕗谷虹児記念館」でも、ちょいと触れましたが、
内井さんの新発田3点セットの1つ、「新発田市立図書館」です。

新潟市は港町でして、江戸末期というか明治初期の「五大港」の1つです。
とは言え、「神戸・横浜・長崎・函館」と比べると、グッと見劣りがしますね。
寂しいですねェ〜。 まあ、寂しい新潟市の話はさて置くとしまして・・・、
新潟市のお隣、新発田市は、小さいとは言え(又々失礼)、城下町です。
で、昔はお城がありました。今も一部、門や城が残っています。
その関連で、「清水園」という庭や、下級武士の住宅である「足軽長屋」
なんていう所が、新発田市の観光名所になっています。

で、なにが言いたいのかというと・・・、
「新発田市立図書館」は、この「足軽長屋」の形を模しています。
勿論、そのままの形ではなくて、1ひねりも、2ひねりもしています。
設計者は、ただ自分の形を押し付けるだけでなく、何か地元の
地域に密着した、その地独特の形を当て嵌めたいのだと思います。
まあ、いろんな設計手法があります。その1つという事でしょうね。

       
           「足軽長屋」                  「新発田城」
 

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