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建築探訪・その83



            「雪のまちみらい館」 (青木淳設計)

再開「新潟シリーズ」第3回目は、「ビュー福島潟」に続いて2回目の登場、
青木淳さんです。建物は、安塚町にある「雪のまちみらい館」です。
安塚町は、新潟県の豪雪地帯の1つで、「雪だるま共和国」とか称しています。
それで、「雪のまちみらい館」は「雪だるま」のような平面をしているんですかね。

安塚は、キューピットバレイスキー場などでも有名でしょうか? または、
「雪国はつらつ条例」を出したら、「雪国はつらいよ条例」と間違われたと言う
ことで全国的に有名になった「中里村」の近く、と言えばいいでしょうか。

結局、結論を先に言ってしまえば、雪国は、「つらい」んですよ。
「暗い」からこそ、「明るい」というタイトルを付けてる「農村」みたいなものですネ。
でも、そのつらく大変な雪を、今までの「耐雪・克雪」という考え方から
これからは「利雪・親雪」という考え方に変えようとしています。
「雪のまちみらい館」は冬の雪を貯蔵して、夏の冷房に利用しています。
1階の雪室も、覗けるようになっています。その点ではすごく面白いですね。

ただですよ、またまた苦言を呈してばかりで申し訳ありませんが、
もう少し、建物をキレイに利用したらどうでしょうか・・・ネ? 
蜘蛛の巣と鳥のフンだらけで、「みらい」館の名前が泣きますヨ。

場所は、安塚町役場の隣です。2階の渡り廊下で本館と繋がっています。
「雪のまちみらい館」という名前につられて、博物館・資料館と思って行ったら
単なる「町役場の分館」で、事務室と職員の休憩室になっているようです。
「雪のまちみらい館」という名称は、補助金・助成金のからみでしょうか?

この使われ方では、日本建築学会賞受賞の青木先生も「つらい」でしょうね。

 

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