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建築探訪・その76



              「反住器」 (毛綱毅曠設計)

磯崎さんの次は、毛綱さんの5回シリーズをやります。
その第1回は、勿論デビュー作の「反住器」です。

いくら建築が好きで遠くまで見に行く人でも、住宅は割と少ないでしょうね。
わざわざ行っても住宅では、よほど親戚とか知り合いの紹介でもない限り、
内部を見ることはできません。外回りをグルっと廻って写真を撮る位です。
あんまり、覗いたりウロウロしていると、怪しい人に間違われますからね。
でも、建築ウォッチャーとしては、廻りチョロチョロでも、写真1枚でも、
特に「名作」と言われるような住宅は、見に行きたいものですヨ・・・ね。

「反住器」は、毛綱さんの「母の家」です。たまたま、私が行った時に、
その住人であるお母さんが家の前に、いらっしゃいました。
で、わざわざ新潟から来た建築を志す若者(?、その時はまだ若かった)
と言うことで、内部もチョットだけ見せて頂きました。

       
右は毛綱さんのお姉さん

私が解説する役ではありませんが、
「反住器」とは、住むための器(うつわ)ではない、と言う事です。
約8m・4m・2mの立方体の箱3つが「入れ子」になっていまして、
3番目の箱が、お母さんの寝室とのことです。超過激ですヨね。
創る毛綱さんもスゴイですが、この住宅に住むお母さんは立派です。
「建築家」としての息子に対する愛情なくして、この家には住めません。


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