「北九州市立美術館」 (磯崎新設計) 安藤さんの次は、「磯崎シリーズ」で行ってみたいと思います。 異端の安藤さんの対比で言えば、磯崎さんは建築界の本流中の本流です。 「建築論」で、磯崎さんに敵う人はいないんじゃあないでしょうか。 「空間へ」とか「手法が」とか、「建築および建築外的思考」・・・とか、 私も、磯崎さんの本はよく読みました。全然理解出来ませんでしたけどね・・・。 建築も70〜80年代は、ダントツのトップを走っていたと思います。 磯崎さんは出身地の大分で、「医師会館」や「市立図書館」でデビューして、 私の学生の頃は、群馬の「県立近代美術館」が建った頃です。 勿論、「群馬県立近代美術館」は出来てすぐ、見学に行きました。 キューブ(立方体)で纏めているけど、チョイト角度を振っているという建築で、 この頃沢山ある磯崎さんの建築のなかでも代表作でしょうね。 しかし「群馬」は写真がありません。宮脇さんの「秋田相互銀行」や、安藤さんの 「ローズ・ガーデン」と同様、70年代に撮った写真は全て行方不明です。 で、磯崎さんシリーズの第1弾は、「北九州市立美術館」で行きます。 「北九州市立美術館」は、群馬県立美術館と同じ74年竣工のようでして、 やっぱりキューブなんですが、こちらは2本の直方体が宙に浮いていまして、 それが又、丘の上にありますから、造形的なインパクトは凄いですね。 「群馬」は建ってすぐに行きましたが、「北九州」は築後約20年の93年です。 すでに増築もしていて、池のあるギリシャ風(?)の中庭が印象的でした。 右の写真は、ちょうど「宮脇檀住宅デザイン展」をやっていまして、 宮脇ファンの私としては、建築も展示も九州まで行った甲斐がありました。 |