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建築探訪・その67



            「リンズギャラリー」 (安藤忠雄設計)

前回の続きで、しばらく「安藤シリーズ」をやってみます。
安藤さんと言えば、デビュー作(?)の「住吉の長屋」が有名ですが、
デビュー作で建築学会賞ですから、やっぱりスゴイですよね。

でも、東さんの「塔の家」や、宮脇さんの「もうびぃでぃっく」、
伊東さんの「中野本町の家」や、毛綱さんの「反住器」・・・とか
書いていると沢山ありますが、割と建築家の名作はデビュー作ですよね。
結局、「三つ子の魂百まで」で、全てデビュー作で決まるんですか?・・・ね。

安藤さんは、まだその頃は新人(!)でした。で・・・、次に「ローズ・ガーデン」
とか「北野アレイ」なんて建物を作ったんですね。77〜78年の頃の話です。
そのあたりでは、安藤さんは、もうすでに有名になりつつ・・ありましたが、
まあ、「チョット変わった建築家」という評価だったと思います。
高卒とか、ボクサーだったとか、一級建築士の免許は借りているとか・・・、
ウワサで、いろんな話がありました。東大教授の今じゃあ考えられません。
でも、そこが安藤さんの魅力なんでしょうけどね。

で・・・、私も「ローズ・ガーデン」、「北野アレイ」を見に、神戸まで行きました。
70年代の末頃だったと思います。びっくりしましたね、あんまり凄いんで・・・。
内部と外部の空間の変化の面白さというか、「建築のパワー」を感じました。
コンクリートと煉瓦の組合せも、北野町にマッチして、お洒落で新鮮でした。

本論の「リンズギャラリー」は81年竣工でしょうか。写真は84年の撮影です。
これも煉瓦とコンクリートですが、ここまで来ると、建築主の意向という感じで、
安藤さんは「心ならずも」の気がします。 読み違いかもしれませんが・・・。
これ以降、安藤さんの設計では、タイルや煉瓦の外装はあんまり見ませんね。


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