「リンズギャラリー」 (安藤忠雄設計) 前回の続きで、しばらく「安藤シリーズ」をやってみます。 安藤さんと言えば、デビュー作(?)の「住吉の長屋」が有名ですが、 デビュー作で建築学会賞ですから、やっぱりスゴイですよね。 でも、東さんの「塔の家」や、宮脇さんの「もうびぃでぃっく」、 伊東さんの「中野本町の家」や、毛綱さんの「反住器」・・・とか 書いていると沢山ありますが、割と建築家の名作はデビュー作ですよね。 結局、「三つ子の魂百まで」で、全てデビュー作で決まるんですか?・・・ね。 安藤さんは、まだその頃は新人(!)でした。で・・・、次に「ローズ・ガーデン」 とか「北野アレイ」なんて建物を作ったんですね。77〜78年の頃の話です。 そのあたりでは、安藤さんは、もうすでに有名になりつつ・・ありましたが、 まあ、「チョット変わった建築家」という評価だったと思います。 高卒とか、ボクサーだったとか、一級建築士の免許は借りているとか・・・、 ウワサで、いろんな話がありました。東大教授の今じゃあ考えられません。 でも、そこが安藤さんの魅力なんでしょうけどね。 で・・・、私も「ローズ・ガーデン」、「北野アレイ」を見に、神戸まで行きました。 70年代の末頃だったと思います。びっくりしましたね、あんまり凄いんで・・・。 内部と外部の空間の変化の面白さというか、「建築のパワー」を感じました。 コンクリートと煉瓦の組合せも、北野町にマッチして、お洒落で新鮮でした。 本論の「リンズギャラリー」は81年竣工でしょうか。写真は84年の撮影です。 これも煉瓦とコンクリートですが、ここまで来ると、建築主の意向という感じで、 安藤さんは「心ならずも」の気がします。 読み違いかもしれませんが・・・。 これ以降、安藤さんの設計では、タイルや煉瓦の外装はあんまり見ませんね。 |