「川治温泉駅」 (中山繁信設計) 赤湯駅の次は、駅舎シリーズで「川治温泉駅」です。 場所は栃木県の藤原町で、お隣の鬼怒川に行った折に拝見致しました。 設計の中山さんは、宮脇研究室出身だと思います。・・・と言って、 相変らず昔の記憶だけで書いてまして、間違っていましたらゴメンなさい。 で・・・、私事で恐縮ですが、私は東京電機大という大学の出身でして、 建築学科の同好会である、「民家研究会」という会に所属していました。 「民家」なんて言うと古めかしいのですが、70年代の大学の建築科では、 「デザイン・サーベイ」なんてのが、メチャメチャ流行りで競っていました。 今はほとんど聞きませんが、その頃は「デサベ」なんて言っていまして、 もっぱら古い集落を、現地で長期合宿して町並み調査をしておりました。 その町並み調査を、設計に反映させるというのが主旨だったでしょうか。 明治大は神代さん、法政大と言えば宮脇さんが、二大スターでした。 その実例として、宮脇さんの「秋田相互銀行角館支店」があると思います。 中山さんの「川治温泉駅」も、その流れを汲むものと言えるでしょうか。 外観は切妻屋根が雁行して、内部は民家風の木組みの見現しです。 コンクリートに組合せて、地元の大谷石を使っているのも、土着系です。 築15年経って、蜘蛛の巣が張り放題でした。聞けば、「掃除の予算がない」 との事、「集落調査」より「駅舎掃除」をすればよかったです・・・かね。 |