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建築探訪・その47



           「川治温泉駅」 (中山繁信設計)

赤湯駅の次は、駅舎シリーズで「川治温泉駅」です。
場所は栃木県の藤原町で、お隣の鬼怒川に行った折に拝見致しました。

設計の中山さんは、宮脇研究室出身だと思います。・・・と言って、
相変らず昔の記憶だけで書いてまして、間違っていましたらゴメンなさい。

で・・・、私事で恐縮ですが、私は東京電機大という大学の出身でして、
建築学科の同好会である、「民家研究会」という会に所属していました。
「民家」なんて言うと古めかしいのですが、70年代の大学の建築科では、
「デザイン・サーベイ」なんてのが、メチャメチャ流行りで競っていました。

今はほとんど聞きませんが、その頃は「デサベ」なんて言っていまして、
もっぱら古い集落を、現地で長期合宿して町並み調査をしておりました。
その町並み調査を、設計に反映させるというのが主旨だったでしょうか。

明治大は神代さん、法政大と言えば宮脇さんが、二大スターでした。
その実例として、宮脇さんの「秋田相互銀行角館支店」があると思います。
中山さんの「川治温泉駅」も、その流れを汲むものと言えるでしょうか。

外観は切妻屋根が雁行して、内部は民家風の木組みの見現しです。
コンクリートに組合せて、地元の大谷石を使っているのも、土着系です。
築15年経って、蜘蛛の巣が張り放題でした。聞けば、「掃除の予算がない」
との事、「集落調査」より「駅舎掃除」をすればよかったです・・・かね。


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