直線上に配置

建築探訪・その44



        「白瀬南極探検隊記念館」 (黒川紀章設計)

秋田シリーズ第2弾です。場所は秋田県の金浦(このうら)町です。
金浦町は、山形県から秋田県に入ってすぐの象潟町の隣にあります。
象潟(きさかた)は、芭蕉の「奥の細道」で有名なところです。

設計の黒川さんは、一般的には有名のようで、奥さんが若尾文子という
ことでも知られてますが、なぜか建築界での評価はイマイチのようです。

新潟市にも、黒川さん設計でマンションの「○○パレス」が2棟ありますが、
写真を撮る気にもなりません。経営としての仕事が優先しているでしょうか。
我が家の近くに、黒川さん設計の合同庁舎が計画されているんですが、
写真を撮る気になるような建物が出来るでしょうか? 

悪い事ばかり書いてしまいました。 しかし、黒川さんの初期の作は、
佐倉市庁舎や中銀カプセルタワーなど、メタボ派で意欲的でした。

     
佐倉市庁舎   中銀カプセルタワー

この「白瀬記念館」は小品ですが、久々に好い建築で、面白いと思います。
黒川さんがこのころ愛用している円錐形が、ここでは生きています。
その円錐を中心に池がありまして、その外側に円形の建物です。
円形の内側への片流れは、伊東さんの「中野本町」ばりでしょうか・・・。

新潟から国道7号線で秋田に向かうと、右手にストーンと見えてきます。
白瀬南極隊の展示も、子供連れでも楽しめます。是非寄って見て下さい。


トップ アイコントップページへもどる
                                           次へ
直線上に配置