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建築探訪・その39



           「塩沢町立今泉博物館」 (香山寿夫設計)

前回に続き、場所は新潟県の塩沢町です。
ただ、雲洞庵は山の方に入りますが、こちらは国道8号線に面していますので、
解かり易いと思います。新潟方面からですと左側にあります。

香山さんも2度目の登場ですが、香山さん設計では新潟県でもうひとつ、
関川村に、「SEKIKAWA MUSEUM」という建物があります。
こちらは、第3回の「曽我・平澤記念館」とパターンが似ていまして、
「渡辺邸」という豪農の家を意識した、石置屋根の和風の建物になっています。
建築だけで言えば、私は「関川ミュージアム」が3点の中では1番好きですが・・・。

「今泉博物館」は、廻りがなんにもない野っ原なので、味方や関川と違う筈ですが、
やはり、切妻屋根の和風調です。
こっちは、雪国という「風土」を意識しているんでしょうか?・・・ね。

内部は、外部の日本調とはガラリと変わって、南国パプアニューギニアの、
オドロオドロしいお面や民芸品が、所狭しと並んでいます。
よくこれだけ集めたねと驚きます。全国的にも珍しいんじゃあないでしょうか。

資料館、博物館の類は、日本各地に沢山ありますが、公共(お上?)の意識か、
ただ並べてあるだけで、魅力のある展示は少ないようです。
しかし、「今泉」は町立とはいえ、チョット違います。 ただ、私が行った時は、
外廻りやせっかくの中庭も、雑草だらけで荒れ放題(?)・・・でした。 
名建築を建てても、その後の、「運営の難しさ」、なんでしょうかね。


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