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建築探訪・その35



           「蕗谷虹児記念館」 (内井昭蔵設計)

今回は、内井さん設計の「蕗谷虹児記念館」です。新発田市にあります。
隣が、同じく内井さんの文化会館で、すぐそばには図書館もあります。
新発田に来れば、内井さんの作品が3点セットで見れます。

3点の中では一番小品ですが、見学し易いですし、面白いと思います。
外壁はコンクリート打ち放しですが、安藤流の打ち放しとはチョット違って
三角のリブ付きです。隣の文化会館と表情を合わせています。

左の写真はエントランス部分ですが、九輪風の棟飾りでドームになっています。
ロシア正教会風とのことで、内井さんは、函館ハリストス正教会を設計した
河村伊蔵の孫ということですので、当然それを意識している訳でしょうね。

蕗谷さんは新発田市出身で、金襴緞子♪〜の「花嫁人形」の歌を作詞した人で
有名なんですが、竹久夢二と同時代の美人画の画家とのことです。
内部は漆喰の白壁に、大正ロマンの夢二調の絵がたくさん飾ってあります。

蕗谷さんと言われても、ネームバリューは夢二ほど全国区ではありませんが、
伊香保にある竹久夢二記念館もなかなか趣きはありますが、建築的に言えば
「蕗谷虹児記念館」は「夢二記念館」より、ブッチギリ(?)でいいですよ。


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