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建築探訪・その34



           「新潟みなとタワー」 (小林克弘設計)

今回の建築は、この「建築探訪」というコーナーで今まで取り上げた
建築と比較して、ちょっと方向が違うかもしれません。

と言いますのは、「新潟みなとトンネル」と言うトンネルがありまして、
日本海の河口近くの、信濃川の下を通っているのですが、まあ、
青函トンネルや東京湾アクアラインの小型版といえるでしょうか。
で、その「みなとトンネル」の両側の排気塔が、この「みなとタワー」です。
普通ですと、「建築」の分野ではなくて、「土木」の分野ですよね。

以前でしたら、排気設備のプラントみたいなもので終り、ということだったの
でしょうが、今は景観や環境を考慮しているのか、建築家で都立大教授の
小林克弘さんの設計です。コンペの当選案で、2002年竣工です。

それから、「新潟みなとタワー」という名称は私が勝手に付けたものでして、
本当は、東側の「山の下みなとタワー」と、西側の「入船みなとタワー」が、
正式名称のようです。川を挟んで、ツインのタワーになっている訳です。

展望台にもなっていまして、無料で一般に開放されています。
大階段が特徴でして、原さんの京都駅風ですが、ほとんど人はいません。
展望台だけでなく、トンネルを通っている車もほとんどありません!!

これは設計者の範疇ではありませんが、トンネルは必要だったのでしょうか?
税金のムダという話もあります。評価は、いずれハッキリするでしょう。
「入船タワー」から見える日本海の夕陽は、捨てがたいものがありますね。


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