「新潟みなとタワー」 (小林克弘設計) 今回の建築は、この「建築探訪」というコーナーで今まで取り上げた 建築と比較して、ちょっと方向が違うかもしれません。 と言いますのは、「新潟みなとトンネル」と言うトンネルがありまして、 日本海の河口近くの、信濃川の下を通っているのですが、まあ、 青函トンネルや東京湾アクアラインの小型版といえるでしょうか。 で、その「みなとトンネル」の両側の排気塔が、この「みなとタワー」です。 普通ですと、「建築」の分野ではなくて、「土木」の分野ですよね。 以前でしたら、排気設備のプラントみたいなもので終り、ということだったの でしょうが、今は景観や環境を考慮しているのか、建築家で都立大教授の 小林克弘さんの設計です。コンペの当選案で、2002年竣工です。 それから、「新潟みなとタワー」という名称は私が勝手に付けたものでして、 本当は、東側の「山の下みなとタワー」と、西側の「入船みなとタワー」が、 正式名称のようです。川を挟んで、ツインのタワーになっている訳です。 展望台にもなっていまして、無料で一般に開放されています。 大階段が特徴でして、原さんの京都駅風ですが、ほとんど人はいません。 展望台だけでなく、トンネルを通っている車もほとんどありません!!。 これは設計者の範疇ではありませんが、トンネルは必要だったのでしょうか? 税金のムダという話もあります。評価は、いずれハッキリするでしょう。 「入船タワー」から見える日本海の夕陽は、捨てがたいものがありますね。 |