「東京カテドラル聖マリア大聖堂」 (丹下健三設計) 10回の建築家シリーズも最後です。紅白で言えば大トリです。 大御所の丹下さんを出さない訳にはいきません。 丹下さんは、1913年生まれで、90歳くらいでしょうか。いまだ健在です。 私が建築を学んだ30年前でも、もう既に大御所でした。 建築家の名前なんてほとんど知りませんでしたが、丹下さんは知ってました。 私の出た大学は、東京電機大といいますが、阿久井さんて人が助教授でした。 阿久井さんは、磯崎さん・黒川さん等「丹下7人弟子」の1人です。 (と言っても、勿論入学後に知ったのですが・・・。) 阿久井さんの講義は、本論なのか雑談なのか、丹下研究室の話が面白い。 東京オリンピックの代々木第2体育館は、模型を作っていたら1本の柱が倒れて それを見た丹下さんが、「それが面白い」っていうんで出来たそうです。 失敗から生まれたという、ノーベル賞の田中さんみたいな話です。 丹下さんの成果は、全て弟子の仕事です。弟子がメチャメチャ優秀なんです。 でも、「どうして優秀な弟子が丹下さんの下に集まるのか?」、結論は、 「丹下さんが優秀だから」、なんでしょうね。三段論法みたいですね。 丹下さんの代表作は、広島のピースセンターとか旧都庁舎とか東京オリンピック あたりでしょうか。新都庁舎になると、どこまでやっているのでしょうかね? 東京カテドラルは、まだ丹下さんの息がかかっている感じがします。 |