囲碁シリーズの第3弾は、「金井君」との「七番勝負」です。 ただ、七番勝負と言いましても、残っている棋譜から7局紹介する だけの事でして、特に「七番勝負」と意識して打った訳ではありません。 その第1局目は、私の浪人時代から打ち始めた「郵便碁」から取り上げます。 今では、インターネットが普及していまして、 たとえ外国の人とでもリアルタイムで碁が打てます。 しかし、私が浪人時代の昭和44(1969)年では、とてもとても 「コンピューターで碁を打つ」なんて、考えも付きませんでしたね。 で、私は自宅浪人で「新潟」、彼は大学生で「群馬」ですから、 まあ、近況報告の手紙のついでに「郵便碁」と相成った訳です。 ハガキに「@ 16の四 星」とか「A 3の五 目ハズシ」とか書きまして、 お互い棋譜に付けていく訳です。実に悠長なものです。 今の時代でしたら、やる人はいないでしょうね。 最初の頃は、1週間とか2週間くらいでやり取りしていたんですが、 中断した時もありまして、結局終ったのがS57(1982)年でした。 (1手目がS44年8月31日、190手目がS56年12月14日。) 延々14年もかかっています。気の長〜い話です。 葉書も7円の時代から10円・20円・30円となり 最後は、40円にまでなっています。 5局並行して打っていまして、この局はじめ、ほとんど私が負けています。 碁の内容は兎も角、200手近い郵便碁を打ち終えたということで、 お付合いをして頂いた金井君にお礼を言いたいと思います。 |