A42.舞錐式火おこし器

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火おこし1 舞錐式火おこし
↑舞錐式火おこし


分野
 仕事と熱 等

内容
 良く知られた舞錐式の火おこし器のセットです。2〜3分で火種ができます。

 回転をはじめるとすぐに、棒と台木の摩擦で煙が上がりはじめますが、これは直接火種になりません。
次第に台木の切り込みのところに焦げたおが屑のようなものがたまりはじめ、そちらに熱が伝わっていきます。そして、たまったおが屑の方から煙が上がりはじめると、その中に火種ができています。
台木をはずし、そっと息を吹きかけて火種をつくります。

 コツは二つ。一つ目は途中でやめないこと。また、「どんなかな?」と思って棒を穴からはずさないこと。たまった熱が逃げてしまいます。仮に途中で小休止するときも、棒を穴から外してはいけません。
 二つ目は、たまってくる焦げたおが屑をとばさないこと。おが屑の中に熱がたまりますから、これがたまらないと火はおきません。机の振動でも散ってしまいますので、しっかりした机で、私はクランプで台木と下に敷く板を机に止めて火おこしをやります。

 なお、写真は火をおこす人から見て、「あちら」側に火種を作っていますが、これはみんなに見えるようにするためです。本当は「こちら」側に火だねを作る方が、火をおこす人が状況を良く把握できます。

  

購入先
 中村理科 9,800円 






宮田 佳則 (新潟高校)

火おこし2
 ↑回転のはじめ
火おこし3
 ↑焦げたおが屑がたまる
火おこし4
 ↑おが屑の中に火種ができる
火おこし5
 ↑静かに吹いて火種を作る
火おこし6
 ↑紙に火を移し炎にする
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