向山牧騎手、新潟凱旋記

お帰りなさい、向山騎手

お久しぶりです。牧騎手。

 

2002年1月4日の県競馬最終レース以降、所属の騎手たちは、あるものは移籍し。またあるものは騎手を引退していったわけでありますが、主催者が違えども、新潟競馬場での凱旋騎乗の機会があるわけでして、その機会が実現してほしいと願いつつもJRAへの遠征に消極的だったり、騎手の技量という要素がその実現を阻むケースがややもすると見られるところであります。

昨年は当時、上山所属だった大枝騎手の凱旋騎乗が1回だけ実現しましたが、JRA遠征への積極性そして騎手の技量の高さの両面をクリアする向山牧騎手の凱旋騎乗を熱望しているファンは多かったと思います。そして、今年。夏の開催は笠松及び名古屋からの特指レースを中心に申込み馬が例年に比べても多く、向山騎手の凱旋騎乗は、現実のものとして期待が高まったが、2度にわたり、馬の故障のために幻に終わり、3度目の正直でようやく8月24日に凱旋騎乗が実現したところであります。

当日のパドックは、県競馬開催時に飾られた横断幕そしてファン有志が作成した横断幕が飾られ、向山騎手がパドックに姿を現した時には、あちらこちらから、声援が上がりました。これは、県競馬所属時には無かった現象でした。やはり、県競馬が廃止になって、その存在の大きさを改めて知ったファンが相当いたのではと推測しています。私も向山騎手をこの地元新潟の地で姿を見た時には、思わず目頭があつくなりました。

横断幕

向山騎手の横断幕。

この日は、他にも同じ笠松の安藤光彰騎手、名古屋の吉田稔騎手、船橋の左海誠二騎手の地方騎手が参戦し、皆が勝利をあげ、特に左海騎手は重賞を制覇する活躍を見せた。残念ながら、向山騎手は2鞍しか騎乗機会がなく、勝ち星はあげられなかったが、重賞に騎乗して、見せ場十分の3着になりました。勝てなかったけど、地元のファンに健在ぶりはアピールできたと思っています。

トーセンオリオンと

向山騎手とトーセンオリオン。

笠松における活躍ですが、よそ者の悲哀を味わっているのでしょうが、2月に2000勝を達成してから、8月24日現在、24回しか勝っていません。そんな現状もあり、向山騎手がいつまで現役を続けるかわかりませんが、毎年、新潟での騎乗が実現するのを願わずにはいられません。それと、廃止後、2年目になり、移籍した騎手の引退が相次いでいますが、向山騎手に限らず、他の騎手の新潟登場も期待しているところです。