大枝幹也騎手凱旋記

大枝幹也

大枝騎手パドックでの雄姿。

 

新潟県競馬廃止後、大枝幹也騎手が元所属騎手として、8月24日に初めて「新潟」に凱旋いたしました。廃止になっても凱旋できる場所があるのは新潟の特色と言えます。馬の凱旋は、JRA所属馬はもちろんのこと各地方競馬に散ったJRA認定競走馬の何頭かが果たしているところであり、この日は笠松へ移籍したトニーダブリュー号も出走しています。しかし、騎手の凱旋は中々実現せず、春の開催では榎騎手の騎乗予定がありましたが、本人のレース中のケガにより幻に終わったり、今回のトニーダブリューのことにしても所属厩舎の馬なので、向山騎手が実現するかと思いきや結局は安藤勝己騎手が騎乗ということで色んな面でタイミング合わず、私自身、欲求不満な精神状態になってしまいそうでしたが、大枝騎手が第1号として、「新潟」凱旋が実現して、ホッとしているところです。

横断幕当日は、新潟県競馬応援隊のホームページを運営しているばくれん氏の協力を得て、県競馬開催時に飾られていた横断幕を当初の移籍先だった足利競馬場から取り寄せて、特に大枝騎手からよく見えるであろう位置のパドックに掲げました。私自身、県競馬があった時でも所属馬がJRA新潟開催で参加する時があれば、三条競馬場のパドックに掲げられていた騎手の横断幕を飾りたいなぁという思いをしていました。所有者がわからないまま勝手に持ち出すわけにもいかず断念していましたが、ようやく実現させることができました。この日は、同じ移籍組であり、現在の所属している厩舎の調教師である吉川豊光師一家が横断幕のところに来ていただき、今回の行動について、とても喜んでくださいました。こちらとしてもうれしい思いであります。それと大枝騎手の奥さんも場内にいらしたようですが、陰ながら応援されていたとのことです。

冒頭に述べたとおりに、廃止になって散り散りになっても凱旋できる場所があるのは新潟の特色です。これもJRAの競馬場を借用しながらも競馬を開催できたおかげでもあります。今回の大枝騎手をきっかけに何人でも何回でも凱旋が実現できることを期待しております。今年は、JRAの変則日程でもう1開催あります。一番、出走させやすい500万下の特指戦がなくなるのは厳しい条件になりますが、今年中にせめてもう1機会、凱旋が実現して欲しいと思っております。