QSLカードの写真の想い出
Memories of pictures on our QSL card

我が家の屋根の上から、約1km先の Kilteel Village を撮った写真(QSLカード右上)です。村の中心部には家が数十軒とパブが一軒あるだけです。我が家のある Kilteel は、County (日本の都道府県にほぼ相当) Kildare に属しますが、Co. Dublin, Co. Wicklow の3つのカウンティーのほぼ境界にあります。写真のはるか彼方は北アイルランド方向になります。標高約250mのロケのよい場所です。

我が家の周辺はほとんど牧場で、牛、馬、羊が毎日群れをなしています。時々その牧場から牛が逃げ出し、我が家の庭に迷い込んできます(QSLカード左下)。ただ遠くで眺めている分にはかわいい牛ですが、庭で走り回って芝生を荒らされるのは困りモノです。ヘタに手出しして、こちらに向かって突進されると結構怖い(笑)ので、おとなしく退散いただくのを待つしかありません。

10月末日は「ハロウィーン」です。子どもが仮装して近所の家を回りお菓子をもらう、と一般に言われていますが、Kilteel はあまりにも田舎で(笑)家どうしが離れているため、パブに併設されているコミュニティーホールに子どもたちが集まってパーティーが開かれました。ももは学校のクラスメイトと楽しい想い出を作ることができました(QSLカード左上)

ハロウィーンはもともとアイルランドやスコットランドなどのケルト民族の風習で、先祖の霊が帰ってくる日なのだそうです。で、先祖の霊と一緒に悪い霊も降りてくるので、それをおどかすために子どもは仮装するのだとか。アメリカなどで行われているハロウィーンの仮装パーティーはほとんど宗教色がありませんが、こちらは「元祖」という感じです。まるで「さいの神」のようなかがり火があちこちで焚かれていました

村唯一のパブ「The Kilteel Inn」です。家族3人でさんざんお世話になりました。アイリッシュパブは決してガラの悪い飲み屋ではなく、地域の人たちの集まる「public space」です。特に法的な規制はないらしいですが、どこのパブも夜7時や8時になると子どもの入場を禁じています(保護者同伴でもダメ)。しかし、田舎へ行くとその限りにあらず?で、親どうしが飲んで、子どもどうしが遊んでという光景はしょっちゅうでした。

店のオーナーの John さんと奥さんの Moireさん。撮影もも。オーナーのご厚意により、カウンターの中に入れさせていただき、写真を撮っていただきました(QSLカード右下)。おりしもクリスマス間近、デコレーションがきれいな店内でした。そしてその翌日、私たちは帰国の途についたのでした。

たら EI8JC/JR0BAQ
copyright © 2002 Kohei Nishiyama


いろいろリンク。

Irish Radio Transmitters Society
South Dublin Radio Club
Irish Callbook
Where is Kilteel
ハロウィンについて