2002年5月1日  夕刊投稿


         『自然と親しむ有益さ 再確認』
  
          仕事を終えて帰る頃、みかん色の大きな夕日が
       地平線に沈むのを見ることができる。田んぼが一面に
       広がり、夕日が空や雲を染めて、心静まる美しい風景に
       一変する。その日の疲れを癒してくれるごほうびのようだ。
           診察の折、年配の患者さんが『草花の開花に気を配り、
       山の色の変化に敏感になって、収穫した好物を食し、それを
       喜びと感じることがぼけない秘訣だと』と話されていた。
           ご自身で摘んできたという山菜を頂戴し、和え物に
        して堪能した。ハウス栽培のトマトやきゅうりばかり食べている
        身には、快い刺激となった。
           日頃のストレスをつい、手軽な飲酒などで解消しがちだが、
        歩調を緩め、自然と親しむ事の有益さを再確認した。
           四季のはっきりしたこの新潟の自然を肌で感じ、視覚、味覚
        嗅覚などをもっと鍛える事が健康につながるのではないか。
        人生の先輩に学ぶところの多い、診察の幸せである。