にいがた国際映画祭の歴史
にいがた国際映画祭は91年に第1回が開催されてから毎年2月に10日前後の日程で開催を行ってきています。設立の背景には、88年アジア卓球選手権が新潟で開催された折、記念事業として行われた「アジア映画祭」があります。その後、90年に(財)新潟市国際交流協会が設立され、協会のさまざまな事業のひとつとして「にいがた国際映画祭(環日本海編)」がスタートしました。
市民レベルの交流をさらに推進し、幅広い国際交流活動を展開していく中で映画の作品も環日本海に留まる事なく、ふだん観る機会の少ない国や地域の作品を上映していこうという事で今日まで開催を続けてきました。
映画上映と共にゲストも第2回開催で新潟に縁の深い映画評論家の佐藤忠男さんをお招きし、第3回開催では初めて海外から韓国の映画監督のチョン・ジョンさんをお招きし、その後毎年ゲストを招いて人と映画が交互する交流の場としての役割を続けてきました。
近年日本全国各地で、さまざまな映画祭が行われていますが、にいがた国際映画祭の大きな特徴は第1回目から一貫として市民レベルの映画祭というところにあります。専門家のお力をお借りすればもっとレベルを上げることもできるかもしれません。でも試行錯誤をくり返しながら市民がこの映画祭を実質的に運営、実行しつづける事がこの映画祭の特徴につながると私たちは信じています。
近年映画界でも大きな変化がありました。地方都市でもワンスクリーン映画館が失われ複数のスクリーンを持つ複合タイプの映画館が増えています。そういった中で映画祭が持つ役割はどこにあるのか。これは今後の大きなテーマです。
やはり与えられた作品を選んで観るより自分が企画し上映までこぎつける事ができるのは映画祭だからこそできる事なのかもしれません。
基本を忘れず新たな、にいがた国際映画祭の歴史を作りつづけていく事ができれば幸いと思います。