平成7年7月11日関川流域では折から停滞していた梅雨前線の活動が活発化し豪雨が発生した。11日〜12日の2日間雨量は
関川流域平均雨量で220mmと観測史上最大級であった。また降雨の地域分布は新潟・長野県境の関川最上流部と保倉川流域に
集中している。関川上流の笹ヶ峰観測所では340mmにも達している。
降雨の形態は停滞型の2山降雨パターンで、11日の夕方と翌12日の朝方荷集中している。また、流量は関川本川の基準地点で
ある高田では 2,600m3/s (氾濫量考慮)が観測され、これは観測史上最大である昭
和57年9月洪水と同程度であった。
関川は別所川合流点付近より川上橋の区間は扇状地が発達しており、これより上流域は段丘及び山地の 区間となっており、河床勾配は
別所川合流点付近では 1/320、事業区間最上流の地震滝橋付近では 1/30程度と河床勾配の急峻な河川である。
洪水のピーク付近では事業区間の殆どで射流状態で流下したと推察される。洪水は直進性が強く山間地 では河岸侵食が激しく、多くの
崩壊を発生させた。 降雨が短時間の集中豪雨のため、ピークが極めて鋭く立った洪水が発生、継続時間が短かったことから 崩壊箇所の
直下流での土砂の堆積が卓越する。
河道の被害
関川の中上流部では流下能力不足による河道からの溢水、護岸の倒壊、河岸の侵食が発生した。特に 河川周辺の沖積層からなる部分
の侵食が特徴的である。 被害は月岡地区の破堤をはじめ、決壊等による河岸の被害は全体の80%近くに及んでいる。また、大谷橋、 猿橋、
新保橋の落橋その他、取付護岸等に多くの被害が生じている。 また、中上流部の侵食による崩壊土砂量は 447万m3と推定されている。