| せぴあ色の写真 |
ある日、留理はせいりをしていると、一冊のあつい本から、うすい紙にはさまれたせぴあ色の写真がでてきたのでした。
でも、へんな写真でした。
だってバックの色は空色で、いすがうかんでいて、みたこともない人が、私の小さいころに私をだいていすにすわっているのです。
それにその女の人も、私も、るり色のすきとおるようなふくをきていました。
留理は、あれっとおもいました。
だって最初はせぴあいろだった写真が、はっきり色がついてみえるのです。
そのとき、こんな声がきこえました。
「その写真の女の人は、あなたの母ですよ。」
というやさしい声がきこえてきたのでした。
そのとき、その写真がまいあがり留理のあたまの中に入っていったのでした。
それから留理はむかしのきおくがよみがえり、ちょうのうりょくやまほうよりも、もっとすごい力がそなわったのでした。
そして、今の家は3才の時、母にきおくを消されて、あずけられた家なのでした。
頭の中には、母のたましいがはいっていて、きおくをとりもどしてくれました。
さあ、それから今までとかわりなく、すごしていましたが、おかあさんのたましいが、さいきんげんきがなくなってきたのでした。
留理はききました。
「お母さん、どうしたの。」
でも、おしえてもらえなかったのでした。
でも、11月23日、とうとう母は留理におしえたのでした。
「留理、じつはあなたは、るりのようせいなんですよ。
あなたは、ようせいたちの代表で、人間の世界に送りこまれたのです。
それが、あと10日で、この体はきえ、ようせいにもどってしまうのです。
だから、今まで10年間、おせわになった、この人たちに、おもうぞんぶん孝行してあげなさい。」
と、ゆいました。
留理は、この家の人たちが、どんなに悲しむか・・・・・
そんなことを考えたら、涙がでてきたのでした。
悲しかったのですが、いつものとおりにふるまったのでした。
たいへんなことでした。
とうとうあれから10日たち、12月3日になりました。
今日の午後11時59分に、すがたがきえてしまいます。
留理は初めて、大つぶの涙をこぼしました。
その涙はとてもきれいなるり色でした。
母はかわいそうにおもったのですが、どうしようもありません。
あと、2時間です。
仮の両親は、もうねてしまいました。
あと5分とせまりました。
4分、3分、2分、1分、50秒、40秒、30秒、20秒、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、
ボワ〜〜〜ン−−−−−−−−−−−−−−−
そのところには、もう留理はいませんでした。
でも、留理のみがわりの子がいました。
両親のきおくをけし、あらたなきおくをいれて、とおくの留理のようせいのところへ、母といっしょに帰ったのでした。
身代わりの子は、また10年さきには、今とおなじことになるのです。
お・わ・り
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